児ポ法の保護法益が人権でも創作表現が規制される可能性

はじめに







              












法律で表現を規制する目的は、大きく分けて2つあります。

① 個人を守るため (生命、身体、財産、自由、権利など。個人的法益

② 社会を守るため (平穏、秩序など。社会的法益

日本においては、過去の表現規制の法律は ② の社会的法益保護目的で
作ることが可能でした。
   
   (たとえば、わいせつ図画頒布罪、公然わいせつ罪、関税定率法、
       騒乱罪、景観法、屋外広告物条例などがあります)


しかし近年では ① の個人的法益目的でないと、
憲法で保障された表現の自由を制限することはできない、とされています。
 (一元的内在制約説
       (この説に対する批判に関しては後のエントリで述べます)


1999年に施行された児童ポルノ法も、被写体となった児童の人権を
守るという目的でつくられました。
ということは、その児童が実在の個人として存在していて初めて、
そのポルノ写真なり動画なりを規制することができる、という事になります。

では、マンガやアニメ、イラストなどの創作物はどうなるでしょうか?
そこに児童に見える架空のキャラクターが性的虐待を受ける描写が
あったとしても、実在している特定の個人の人権を
侵害するという事は普通はありえませんから、
児童ポルノ法では規制できない、もっと言うと
それらの表現を規制する法手段はない、という事になります。

  (ここで言う規制とは、条例などによる青少年保護を目的とした
    18禁などの販売規制ではなく、もっと厳しい完全違法化をさします)

私は様々な議論の中で、創作物の規制が人権保護目的で
成立する可能性を考えてきました。
これから紹介する7つの可能性のいずれも、
実現するには時流の変化を待つ必要がある、少なくとも日本では
まだまだ時間がかかりそうという点で共通していますし、
その中でも実現可能性の高い低いがありますけれども、
絶対ありえないとはいいきれない、という点に関しては、
規制賛成派、規制反対派ともに共通している感覚でしょう。

絶対ありえないと考えているのなら、賛成派も反対派も創作物規制に関して
ロビーや政治運動、議論などする必要がないからです。

したがって、その可能性をどこかで整理して記しておくことは
大きな意味があると考えます。
 (私がブログでやることが適任かどうかはわかりませんが)

いまのところ私が思いつく可能性は7つだけですが、
今後も議論を重ねることで、その数が増えていく可能性もありますので、
その際は適宜このカテゴリに追加していこうと思います。

なお、議論集の1,2は、この可能性1~7の考察の元となった
議論の主なものをまとめたものです。
また、カテゴリタイトルは児ポ法による創作物規制の可能性を
示唆していますが、このカテゴリを設けたのは5年前で、
今では認識に変化が生じ、のちの議論の中で私は
「児ポ法とは別法での規制になる可能性が高い」 と発言しています。
カテゴリタイトルと矛盾するかもしれませんが、あえてそのままにしています。


                                      (2014/2/23 entry)



              












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captain_nemo_1982 at 15:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

可能性 その1  「規制すると性犯罪が増える」 が実証された場合






         










まずは最初に、

  「ロリマンガなどの性表現を規制すると、
    強姦などの性犯罪が増加する」


と実証された場合の、創作表現規制の可能性を考えてみます。

これは 「カタルシス理論が認められ、実証された場合」 と
言い換える事も出来ます。

一見すると、「規制して他の性犯罪が増えるんなら、規制しちゃダメじゃん」
と直感的に考えてしまうかもしれません。

しかしこれは話が逆で、より厳しい表現規制を正当化する要因となるのです。

詳しくはこのエントリで論じていますが、

「表現規制は性犯罪を増やす」という主張は
 規制の後押しにしかならない


こちらでも簡単にその理由をまとめておくと、

ロリマンガを規制されて欲求不満になって実在の女性に襲い掛かる
性犯罪者とは、真性のロリコンのことである

  ↓

しかし、ズリネタを失って犯罪に走るのなら、別に規制でなくとも
失業や災害など、他にズリネタに困る理由は事欠かないので、
結局は規制してもしなくても、ロリコンは個人的な理由で
性犯罪に走るということになる

  ↓

となると、そんな異常な連中を野に放っておくのは
安全安心を要求される善良な社会にとって、
大いに危険であり、何らかの対策が必要である

  ↓

実写、創作を問わないロリ表現の単純所持規制で
徹底的にロリコンを狩り出して、社会から隔離する




しかし、実際はカタルシス理論は学説の支持を取り付けていませんし、
「ズリネタを規制されて性犯罪に走った」 と供述する
犯罪者の存在だってただの一例も確認されていませんから、
この理由によって創作表現が実現する可能性は
かなり低いという事ができます。
おそらく7つの可能性の中でもっとも低いでしょう。

では、なぜそんな理由を最初に持ってきたかというと、
以前に創作表現規制の可能性を複数議論したときに、
一番最初にこの理由をもってきたから、という単純な理由です。

しかしまた、これは安易に 「規制すると性犯罪が増える」 と
煽るバカ規制反対派に対するけん制の意味も込められています。



ところで、仮にこの理由で規制が実現するとしても、
個人的法益の保護を目的とすることは非常に難しそうです。

ロリコンがトチ狂って実在の女性に被害が出たとしても、
それを特定のロリ表現のせいにできるわけでは無いからです。
この場合はあくまで、ロリコンを狩り出すツールとして
表現規制を行うわけですから、個人的法益保護というよりは
社会的法益保護の意味合いが非常に強くなります。

ということは、憲法違反になるという事で、この場合でも
やっぱり創作表現規制はできないのでしょうか?

しかし、実在の女性が危険にさらされているのだから、
規制が人権保護に直結するという発想はどう考えても正しいように思えます。

被害女性の人権を保護する目的で、社会的法益保護を特別に
個人的法益保護として扱うことで、規制を実現できないのでしょうか?

これには集団的人権という考え方が大きく関わってきます。
実は、このカテゴリの7つの可能性の実現は、5番目以外は
この集団的人権が認められるかどうかにかかっているのです。

集団的人権に関する私の考えはこちらで述べていますが、

規制反対派の 「集団的人権論への反駁」 を批判

このカテゴリでも、最後に改めて詳しく論じたいと思います。




                                  (2014/2/23 entry)


         










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captain_nemo_1982 at 14:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

可能性 その2  「表現に影響されて性犯罪が増える」 が実証された場合





         









次に、

「ロリマンガなどの性表現が性犯罪の動機に
     強い影響を与える」


と実証された場合の、創作表現規制の可能性を考えてみます。


これは、可能性 その1 に比べると規制実現の可能性は
イメージしやすい事でしょう。

実際、「性表現に影響された」 という犯罪者自身の供述は
たくさん存在します。

子どもの犯罪被害データーベース 性犯罪
表現に影響された犯罪者 nemo 収集記事

また、学説的にも暴力表現の悪影響は実証されているので、
それを性表現に敷衍できれば、有力な客観的根拠の
ひとつになりえるでしょう。

しかし、供述にしても学説にしても、ずいぶん前から
そうであるにも関わらず、いまだにそのような根拠に基づいた
法規制が為されていないという事は、

それだけでは表現と性犯罪の因果関係を
 強く結びつけることはできない、
  もしくは表現の自由を制限できない、


とみなされているという事でしょう。

もっとも、将来的に技術革命による新たなメディア媒体が登場し、
テレビやインターネット以上の強力な影響力があると認められ、
新強力効果モデルをさらに推し進めた形で
学説として確立され、支持された場合、
その内容いかんによっては法根拠として採用されるかもしれません。

かなり先の話になりそうですし、可能性としても低そうなんですが、
仮にそうなった場合、どのように法が整備され、運用されるでしょうか?

個人的法益保護に基づく立法なら、

① 性犯罪者が逮捕、起訴される

 ↓

② 性犯罪者が所持していた、特定のロリ表現が
    犯行に強い影響を与えていたと認定される

 ↓

③ そのロリ表現が単体で性犯罪を幇助
   もしくは教唆できるだけの影響力があると認定され、
    頒布禁止、所持禁止などの規制を受ける
  (あるいは作者、出版社が刑事責任を問われる)




という流れになるのでしょうか?

これは、個人的法益保護のための表現規制として
現在でも認められている名誉棄損や侮辱罪、信用棄損罪、
さらには児童ポルノ法ともおなじ理屈です。

しかし、そのような運用はあまり現実的には思えません。
ロリ表現が悪影響を及ぼすという明白な根拠が
あるにもかかわらず、被害者が出るまで放置したとあっては、
治安維持と人権保護の観点からおおいに問題があると
言わざるを得なくなるでしょう。

また、マンガ等創作表現は実写児童ポルノと比べて
表現の態様が非常に多彩であり、
さらに日本では諸外国と違って物量や歴史の規模が大きく、
公にも一定の価値が認められています。

悪影響レベルの測定は専門的な知見と調査環境を要するでしょうから、
表現者としては違法基準がわからず、表現の自由の委縮を過度に招くなどの
デメリットや混乱は大きいものになるでしょう。

したがって、ある一定の基準をあらかじめ定めておいて、
危険度の高そうなロリ表現は前もって包括的に
頒布や所持を規制してしまうという形で法制化されると考えます。
そのほうが表現者含めた国民全体にとっても有益です。

 (親告の要不要、過失や未遂の規定に関しても
   さまざまな議論がありそうですが、ここでは割愛します)


そしてそれは個人的法益というよりも、集団としての国民の保護、
すなわち社会的法益保護の色合いが強くなります。
したがって、これも集団的人権がどのように解釈されるかが
大きなカギとなりそうです。



                   (2014/3/9 entry)


         







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captain_nemo_1982 at 14:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

可能性 その3  集団としての児童の人権が侵害されると認められた場合





         








次に、

  ロリ表現により、
   集団としての児童の人権が侵害される


と認められた場合の、創作表現規制の可能性を考えてみます。

これは、可能性その1その2 に比べると、
実現可能性はぐっと高くなります。

考え方自体は特段古いものでも珍しいものでもありません。

 差別表現が被差別者の人権を傷つける

という例を思い出せばわかりやすいでしょう。
それと同じロジックで、

 児童を性的に虐待する創作表現で金もうけする
   またはそれで汚い性欲を満たす


という行為は、

 実在する児童の人権を傷つけ、侮辱する

という事です。

実際にこの論理を用いて法律を作った国もあります。

児童ポルノ規制目的でマンガなどの創作表現を規制している国は、
「世界の児童ポルノ規制、統計」資料室- Togetterまとめ によると

カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、
フィンランド、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン

などがあるようです。
 (アメリカは別法での規制、イギリスは疑似写真はすでに禁止、
   その範囲を拡大するかどうか検討中)

それらの国がどのような立法主旨で創作物を
児童ポルノとみなして法規制しているのかは、
日本語ソースが見つけにくいため詳細にはわかりませんが、
スウェーデンに関してはこのサイトで和訳されています。

うぐいすリボン: スウェーデン最高裁 漫画絵所持無罪事件
      (web 魚拓)

それによると、

 児童ポルノ的な画像は児童に対する侮辱に当たる為、
   このような一般的な侮辱から児童を保護する


という事だそうです。

そしてこれは、集団的人権を認めた典型的な例であるように思えます。

もっともスウェーデン最高裁は、上記リンク先で和訳されている
シモン・ルンドストロム裁判での判決理由において、

これらの38枚の絵が感情を害するような内容ではあるにしても、
一般的に児童の侮辱になる可能性は極めて少ない


と、立法主旨に疑義を呈しています。
しかしまた、その38枚とは別に写実的な1枚の絵に関しては

被告の職業上の理由に配慮して無罪とするが、
通常なら違法となるところである


と、絵を違法とする法そのものは認める判決を出しています。

まあ、違憲審査権の無いスウェーデン最高裁の見解はともかくとして、
問題は

  集団的人権を根拠にした法律が作られ、
   立派に成立している


という事実です。

もちろん、スウェーデンがそうだからと言って他の国もそうだとは限りませんし、
海外がそうだからといって日本もすぐにそうなるとは限りません。

実際、中高年女性全体への侮辱であると告訴された石原慎太郎元都知事の
ババア発言裁判は、原告敗訴判決がでています。

しかし、成人女性と児童では保護される人権の質が全然違うというのも確かです。
このような理由でマンガやアニメを児童ポルノ法で規制する国が
この先国際的に多数派になれば、日本も同様の人権解釈を採択する必要に
迫られる可能性は決して低くは無いと考えます。

1999年に成立した児童ポルノ法も、そうした外圧の影響が
非常に強かったとされているのですから。



                      (2014/3/10 entry)



★ 2015/3/13 追記 ★

  思っていたよりも早く実現可能性が高まってきたようです。
   詳しくは以下のエントリを参照してください。



「ロリコンエロマンガはヘイトスピーチか否か」 への感想







         











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captain_nemo_1982 at 14:20|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

可能性 その4  ロリ表現に影響されてロリコンになると実証された場合







         








自民党の児童ポルノ法改正案には、

マンガやアニメが児童の権利を侵害するかどうかの
調査研究を推進する


という附則がついています。

      (追記・この附則は後に削除されました。)

児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰
及び児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律案



   附 則

 (検討)

第二条 
 政府は、漫画、アニメーション、コンピュータを利用して作成された映像、
  外見上児童の姿態であると認められる
 児童以外の者の姿態を描写した写真等であって
   児童ポルノに類するもの(次項において「児童ポルノに類する漫画等」という。)
 と児童の権利を侵害する行為との関連性に関する調査研究を推進するとともに、
インターネットを利用した児童ポルノに係る情報の閲覧等を制限するための措置
 (次項において「インターネットによる閲覧の制限」という。)
   に関する技術の開発の促進について十分な配慮をするものとする。


規制反対派はこの附則を問題視して、

自民党が二次元を児ポ法で規制しようと目論んでいる!
調査研究なんて、最初から結論ありきに決まっている!


などと批判しているわけですが、
具体的に自民党がどんな調査研究をしようとしてるのか?
という肝心の問題について触れている人はほとんどいません。

ほとんどというか、私は全く見たことないのですが、文脈からして
マンガやアニメと犯罪の因果関係を調査研究するのではないか?
と考えているらしいツイートなんかはたまに見たりします。

私は、

ロリ表現に影響されてロリコンになる可能性

について調査研究して、何らかの影響を検出できたのであれば
これは面白い事になる、と考えてきました。

そのような表現に触発された犯罪の被害者ではなく、
影響されてしまうロリコン本人の人権を保護しよう、という発想です。

世界的に小児性愛は絶対悪として殲滅するべき、と
考えられているのが現状です。
であるなら、こどもの親からすれば、自分の子がそんな性癖に
染まってしまう事は決して望まない事でしょう。

こども本人が将来苦しむことになるでしょうし、
間違って犯罪でもおかされたら親子とも世間に対して顔向けできません。
仮に結婚できて孫ができたとしても、今度は家庭内性虐待の
心配をしなければならず、いい事などひとつもありません。

ロリ表現がその性癖の獲得に大きな影響を与えるのであれば、
これはロリコン本人にとって重大な人権侵害であり、
個人法益保護目的でロリ表現を規制できるのではないでしょうか?

もちろんこれも集団的人権が認められる事が前提です。
表現によって長期的に価値観を獲得する観察学習理論は
暴力表現であれば学説的に認められていますから、
これをロリ表現に敷衍できれば不可能はないと思えます。

実際、空手バカ一代やキャプテン翼で競技人口が増えた、
みたいな話は良く聞きますから、ロリ表現に接する環境次第では、
世間を説得できるだけの因果関係を立証できるのではないでしょうか。

接する環境次第、とは、たとえばネットのロリサイトなんかで、
ロリ性癖への耽溺を肯定的に捉えていて、
これは内心の自由の問題であり外部からの排他的干渉こそが悪
という価値観を学びかねない環境、という事です。

となると、附則にあるインターネット閲覧制限うんぬんも、
そのあたりが視野に入ってくるのではないでしょうか?



では、小児性愛嗜好の獲得要因の研究は、実際はどうなっているのでしょうか?

実はこれはアメリカなどで結構研究が進んでいまして、
それらを見るとどうも、そこにロリ表現の影響を割り込ませることは
非常に困難であるように思えます。

ペドフィリアになる原因 - Wikipedia

現在までの間で、ペドフィリアになる(ペドフィリアに至る)原因については諸説ある。
一説には脳内のセロトニンの異常によるという。

また一説には児童期の虐待などが原因とされる。
自身が児童であった時のイメージを、そのまま対象の児童に投影してしまうためという説、
他に、成人との性的接触に挫折した代償(前述ICD)であるという説。

幼少期にふさわしくない性的刺激を体験した者(親の性交を見る等)は
児童性愛者になりやすいと唱える者もいる。

また近年の研究では、ペドフィリアを含む性犯罪者の中には一部脳の欠損や
機能障害(遺伝的なものを含む)が認められる場合が報告され、
原因のひとつと考えられる。



LAタイムズの小児性愛についての記事を翻訳しました | 包帯のような嘘
      (web 魚拓)

性的逸脱の多くがそうであるように、小児性愛はかつて、人生の早い段階での心理的影響に
端を発するものであると思われて来た。

しかし現在は、多くの専門家がそれを、異性愛や同性愛と同様に
変更不可能な性的指向であると考えている。


となると、ロリ表現によるロリ性癖獲得への影響が有意なレベルで検出される
可能性は、当分のあいだは望めそうにないという事になります。

ただ、その中から更に可能性を探るとするならば、

ロリ性癖を正当化する価値観の獲得

の可能性を調査研究して規制の根拠にする、
という事になるのでしょうか?

海外で流通している児童ポルノというものは、
たいていが描写が即物的で、人の価値観を感化させるほどの
表現としての内実はほとんど備えていないように思えます。

しかし、主に日本で製作されているロリ漫画には
れっきとしたストーリーがあり、それに伴う価値観の伝播もあります。

よくあるのが、「最初はいやがっていたけど、段々気持ちよくなる」
というやつですね。私はロリ表現にあまり詳しくありませんが、
以前コミックLOのレビューサイトをいくつか覗いたときに、
そういったストーリーを複数目にしたことがあります。


【 閲 覧 注 意!】

ここから先には、不快感を与えかねない過激な表現が含まれます。
閲覧を希望しない方は、

ここをクリック

して、該当箇所を飛ばしてお読みください。



















某ブログ(18禁)から拾ってきた作品紹介 (自主規制により一部伏字)

【そのあいず。】

階段脇の本棚を見れば、お兄ちゃんが
「もう我慢できない限界」という合図を送っているのがわかる。
れいこはそんなお兄ちゃんをなじりながらも、
×××しながら三日ぶりの匂いに熱中する。
最初ににじんでくる×がれいこの大好物。
これを舐めていると興奮してくる。
お兄ちゃんの××××が出てくるのも嬉しい。
最初はお小遣いにつられていやいややっていたこと
だったけれど、だんだんクセになっちゃった。
毎日するより、日をおいてガマンするほうがゾクゾクする。




江東マンション神隠し事件の星島受刑者は、
まさしくこのような価値観のもとに犯行をおこなっており、
その影響はAVやマンガから得たものだとされています。


【神隠し殺人初公判(11)】
「警察に訴えられないようセックスで調教しようとした」 身勝手な論理を展開


検察官 「その女性をどうしようと思ったのですか?」

 星島被告 「自分の部屋に連れてきて、性的快楽を与え続け、
       自分の思うようにしようとしました。自分ならできると思いました」


 検察官 「(東城さんを)何にしようと思ったのですか?」

 星島被告 「『性奴隷』です」

 検察官 「『性奴隷』とは何ですか」

 星島被告 「私とのセックスに依存し、私を必要に思うような女性です」

 検察官 「そのためには何をするつもりでしたか」

 星島被告 「セックスをして調教しようとしました」

 検察官 「どうやってセックスしようと思ったのですか」

 星島被告 「女性を自分の部屋に連れて行き、長い時間かけて調教しようとしました」

 《女性との交際経験のない星島被告は、アダルトビデオや成人漫画などから
   女性を本当に調教できると信じていたという》



あと、こんなのもあります。

【Flim】

ゆう君が勉強をしていると、机の下から千里が×××をしてくる。
これでは集中できない。もう5回も××を止められて限界。
やっと口に出すと、千里が××を舐め取る表情がエロくて可愛い。
学校では同級生が兄としているという。
千里はゆう君に虚勢を張って××をあげると言ったことがあるが、
ゆう君は千里がもっと大きくなってからと言う。
でも、千里はやっぱりゆう君と繋がりたい。
そこでネットで検索してたどり着いたのが、
×××××××なのだが……。


これは、「児童にも性欲がある」 「みんなやっている」 っていう迷信ですかね。





    







小児性愛の原因を研究している海外の研究者が、
こういったストーリー性のある表現の影響をどう考えているのかは不明ですが、
日本と海外の市場規模からして、おそらくほとんど
考慮に入れていないのではないか、と思います。

まあ、判断能力のある普通の大人ならこういうのも
フィクションとして楽しめるんでしょうけど、
レアケースであってもそこから価値観を学ぶ大人がいるという事実を
あらためて強調された時に、世間がどう判断するかでしょうね。

念を押しておきますが、その価値観が犯罪につながるかどうかは関係ありません。
あくまで、その価値観をもとにものを考え、行動に反映させるロリコンがいるのなら、
合法違法にかかわらず、それは悪影響である、という考え方です。

そして、わが子にそういう価値観を植え付ける表現を、
保護者である親がどう考えるか、という問題です。


自民党の附則にある調査研究が、そこまで踏み込んだものであるなら、
創作表現規制の可能性の一つとして、単体では難しくても
他の可能性の補助的な役割を果たすという意味で取り上げる価値はありそうです。



                       (2014/3/16 entry)


         








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captain_nemo_1982 at 14:15|PermalinkComments(27)TrackBack(0)

可能性 その5  ロリ表現所持と児童性虐待の相関が認められた場合







         












次に、

  ロリ表現所持と児童性虐待の相関が
      認められた場合


の、創作表現規制の可能性を考えてみます。

これは、厳密に言うと表現規制ではありません。
ですが、表現規制と同等の実効力を発揮すると考えます。
発想としては、ミーガン法に近いものがあります。

ミーガン法 - Wikipedia

ミーガン法とは、アメリカなどで行われている性犯罪前科者の情報公開制度で、
釈放された性犯罪者の居住情報を地域警察や住民に公開することで、
再犯による性犯罪を抑止しよう、という目的があります。


この可能性 5 により創作物表現規制 (厳密には規制とは違いますが) 
実現させるための条件として、

条件① 児童性虐待もしくは性犯罪とロリ表現所持の間に強い相関がある

ことが立証される必要があります。

念押ししておきますが、 あくまで求められるのは相関です。
「ロリ表現が犯罪を起こす」 といった 因果関係ではありません。
因果関係に関しては 可能性 その2 ですでに検討済みなのですが、
元の議論でもそこを混同する人が複数いましたので、
この先を読み進めるにあたって、その点は誤解無きようにお願いします。


さて、児童に対する性虐待や性犯罪は、近親者や教師など、
児童の身近にいる人間の割合が高い事がわかっています。

これは、ただ児童に性的興味があるだけなら妄想で済んでいても、
実生活で児童と近しくなった場合 (物理的にも精神的にも)、
性虐待や性犯罪への敷居が低くなる、という理由が考えられます。

本稿ではこれ以降、彼ら虐待者・犯罪者を 「小児性愛者」 と呼称します。
これは実行犯だけでなく、単に性的嗜好を持つものも含みます。
      (用語の解説については こちらをご覧ください)


という事は、

小児性愛者を児童に近づけるのは危険である

という結論が導かれます。

さらに、それら小児性愛者たちが、その性的嗜好から
ロリ表現を数多く所持しているという想像は決して難くはありません。

では実際に、改正児ポ法の附則に明記されている調査研究によって、

条件① 児童性虐待もしくは性犯罪とロリ表現所持の間に強い相関がある

が満たされた場合はどうなるでしょうか?
 (この場合、ロリ表現の定義とは実写・創作物を問わないものとします)

相関が強いという事は、ロリ表現所持者 ≒ 小児性愛者
という近似式が成立するという事です。
これは相関が強ければ強いほど ≒ から = に近づきます。

すなわち、上記の結論は

ロリ表現所持者を児童に近づけるのは危険である

と言い換える事が可能になるのです。

では、ロリ表現所持者を児童に近づけさせない対策が必要として、
どのような法律をつくるべきなのでしょうか?

ロリ表現物自体の製造や所持を違法化し、
所持者を摘発するというのも一つの手段です。
しかし、既に規制されている実写児童ポルノはいいとして、
創作物の規制に関しては、簡単に法制化できる状況ではありません。

既に述べている通り、憲法の制約や表現の自由の問題などがありますし、
児童に近づいたら犯罪が起きるかもしれない、というだけで
家宅捜索を伴った摘発・逮捕を行うのは、いかに小児性愛者相手と言え
あまりに人権侵害度が高く、とても社会から容認されないでしょう。

それらに引っかからない形で、もう少し現実的にやるなら、
単に所持状況だけを調べて情報を公的に管理するというのも考えられます。

もちろん、だからと言って日本国民全部の
ロリ表現所持状況を調べあげるわけではありません。
業者の顧客データなどから、以下の条件を満たすもの、

 ■ 常識の範囲を超えて大量かつ定期的に入手している
 ■ 入手理由が自己の性欲充足目的以外に考えられない

すなわち、小児性愛嗜好が疑われる者に限ってリストアップし、
警察や教育委員会や児童相談所などの公的機関に限って
公には秘匿すべき個人情報として共有する、という手法なら
かなり穏当だし実現可能性も高くなります。


そして、その小児性愛嗜好者が、

 教師や保育士など、児童に接近できる職に就く
 実子をもうけたり、子持ちの単身者と結婚する
         又は内縁関係をもつなどして、住環境を同じくする
 その他、ある程度長期にわたり、児童に距離的に近い環境に身を置く


などの行動に出れば、上記公的機関によって監視対象とするのです。

もちろん、小児性愛者が親になったり、教職に就く自由を
侵害する意図はありません (一応表向きは)。
しかし、該当小児性愛者は監視を気にしながら生活することになりますし、
もし仮に近辺で児童に対する性犯罪でもおきようものなら、
自分が容疑者の筆頭にあげられる事態を覚悟しなければなりません。

実際に炙り出しをせずとも、脅しだけでもじゅうぶん効果は見込めます。 
法制化されれば小児性愛者は新たな所持を自粛せざるを得ません。 

そしてそれは、表現規制に匹敵するダメージを
  ロリ表現業界に与えることになるのは
   間違いないでしょう。 


繰り返しますが、これは表現規制ではありません。
ロリ表現の製造、販売、頒布、所持は、
創作表現であれば今まで通り合法のままです。
むしろ、ある程度の流通量があった方が、
小児性愛者を炙り出す目的としては都合がいいと言えるのです。

一つ特筆しておくべき論点として、
規制反対派がロリ創作表現を擁護するときの
決まり文句は通用しない、という点が挙げられます。

■ そこに描かれているのは実在の児童をモデルにしていない
■ 実在の児童はあんなに目が大きくない
■ そこに描かれているのはエルフ(妖精)である
■ そこに描かれているキャラの年齢は10013歳である


などの反論 (単なる屁理屈にしか見えませんが) は、
この法律では通用しません。

なぜならこの法律では、表現内容が実在の児童の人権を
侵害するかどうかは問題にしていないからです。
目が大きい架空のキャラというならそれで結構、
エルフというならそれで結構、
10013歳というならそれで結構、
要は、小児性愛者がそのような表現を所持しているかどうか、
という相関の強さのみが問題にされているからです。


さて、上記考察に対して、

仮にロリ表現所持者 ≒ 小児性愛者 としても、
   全ての小児性愛者が犯罪や性虐待をするわけではない。
 ゆえに、いかに小児性愛者といえ、個人の性癖を調べ上げて
   監視するとは、人権侵害の度を越えている。


という反論が予想されます。

そこで、飲酒運転と銃刀所持を例にとって、
ロリ表現所持者監視法 (仮称) の妥当性を探ってみる事にします。

論点がわかりやすくなるように、
属性、行為、罪状、認知方法、生起度、人権侵害度に分けて表にしてみました。







飲酒運転、銃刀所持、ロリ表現所持、いずれも事故・事件に
つながるとは必ずしも言えない、という点で一致しています。

具体的には、飲酒運転が事故を起こす割合は
平成22,23年度で 14% 前後です (計算式はこちら
14%なら立派に多いじゃないか、と思われるかもしれませんが、
これはもちろん、暗数 (摘発されていない飲酒運転) は
計算に入っていませんから、実際はもっと可能性は低くなります。

銃刀法違反に関しては調べていませんが、秋葉原の職質強化により
銃刀法違反検挙が急増した事例から考えても、
おそらく同じように低い可能性になることが推定されます。

オタク狩りに対抗?「アキバ」で銃刀法違反の摘発急増

ロリ表現所持と性虐待・性犯罪の関係も同様でしょう。
いずれにせよ、認知し得ない暗数の割合が多いと推定でき、
にもかかわらず違法化は立派に成立しているため、
生起度の高低を論点にするのは、あまり意味が無いと言えます。

むしろ、法制化にあたり問題にされるのは、世論の危機意識でしょう。
というのは、飲酒運転も銃刀法違反も、たった1件の事件をきっかけに
世論が厳罰化を支持、もしくは容認したからです。


福岡海の中道大橋飲酒運転事故 - Wikipedia

秋葉原通り魔事件 - Wikipedia

ダガーの法規制に関して - Wikipedia


これらの厳罰化に対して、

「全ての飲酒運転者が死亡事故を起こすわけでは無い、むしろ少数」

「全てのダガー所持者が殺人を犯すわけでは無い、むしろ少数」


という反論が広く世論の支持を得たでしょうか?
そんな反論があったかどうか私は記憶に定かでないですが、
あったとしてもほぼ完全に無視され、厳罰化は粛々と施行されたのです。



さて、これで

「全ての小児性愛者が犯罪や性虐待をするわけではない」

という言い訳が通用しない、という事は理解いただけましたでしょうか。
しかし、認知方法の人権侵害度の高さから考えて、
それだけでは法制化の実現はまだまだ遠いように思えます。

何といっても、権力によって性癖を調査され、
場合によっては監視下に置かれるというのでは、
いかにもSF的な管理国家の悪行そのものをイメージさせてしまうからです。
 (もっとも、創作物を児ポ法で規制している他の先進諸国なら、
   それ以上の罰則強化をふつうにやってるわけですが)


やはりここは、飲酒運転と同等に、一般社会による小児性愛嗜好への
恐怖、憎悪がもっともっと掻き立てられる必要があります。

小児性愛者の人権が軽視される社会の到来、すなわち

条件 ② 小児性愛嗜好が、飲酒やナイフ所持と同等の
   自発意志に基づいた選択行動、ネガティブに言えば
    身勝手な欲望充足の発露という認識が社会に共有される

条件 ③ 小児性愛者が児童に近づくという行為への
   危機意識が広く社会に共有される


が満たされるのであれば、

 児童の人権 >>>>> 小児性愛者の内心の自由

 小児性愛者の内心  =  身勝手な欲望


という不等式、等式が一般化され、
憲法で保障されている内心の自由は、
小児性愛者の身勝手な欲望の自由まで保護するものではない、
という判断が下されるでしょう。

実写児童ポルノ愛好者の内心の自由が
現状ではまったく斟酌されていないのと同じように。



                             (2014/3/23 entry)



         















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______________________________________________



★  用語解説

一般に児童、小児を対象とした性的嗜好には、以下の分類があります。

① ペドフィリア
   医学用語。幼児、小児を対象とした性的嗜好を指す。
    この嗜好を持つものをペドフィルというが、
      実際に児童に手を出すとは限らず、むしろ少数と言われる。
② チャイルド・マレスター
    犯罪分析用語。実際に児童に手を出す人間を指す。
     必ずしも児童に性的関心があるとは限らず、むしろ少数と言われる。
③ ロリータ・コンプレックス
   ①②にくらべ定義は広範にわたり、
    精神的、感情的、文化的ニュアンスを多々含む。

この中で、定義に 「実際に児童に手を出す」 という
条件を含むのは ②チャイルド・マレスター  です。

各態様はお互いに重複したりしなかったりします。
「チャイルド・マレスターであるがペドフィルではない」
という人間もたくさんいるようで、その割合に関しては
「ほとんど重複しない」 とする説から、
「重複するのは半数ほどである」 とする説まで、
見解はさまざまに分かれているようです。

当稿では ①②が重複している人間に対して
「小児性愛者」 という語句を使用していますが、
文脈としては盗撮犯など軽微な犯罪者もふくむため、
②の定義がそこまでカバーしている者かどうかは不明です。

まあ、あまり細かく定義にこだわりすぎると、
文章のあらゆる個所に対して、用法が適当かどうかを検討し、
それによって条件や主張を分岐したり注釈などを入れる必要が
でてくるため、非常に読みづらい文章になってしまいます。

そのため、当稿では実写表現と創作表現の違い含め、
主張の大意は損なわれない範囲内で
あえて意図的に混同した表現をあちこちで用いていますので、
あらかじめご了承いただきたいと思います。


(読んでいた箇所に戻るには、ブラウザの戻るボタンを使用してください)
______________________________________________



★  計算式

       飲酒運転     飲酒運転
         摘発件数(a)   事故件数(b)   生起率(b/a)

平成22年   39773        5556         13.9%
平成23年   35360        5030         14.2%

統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
h1-3-1-04.jpg (789×448)
道路交通法違反の取締り状況(平成21年 - 平成22年比較) | カーライフ ファン.com

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captain_nemo_1982 at 14:10|PermalinkComments(18)TrackBack(0)

可能性 その6  性犯罪者がロリ表現をツールとして利用した場合








         










次に、

  性犯罪者がロリ表現をツールとして
      利用した場合


の、創作表現規制の可能性を考えてみます。

これはどういう事かというと、性犯罪者がロリ表現を
子供に見せて、「みんなこういう事を普通にやってるんだよ」
と誘導して、事に及ぶための道具として利用するという事です。

この主張は違法化の理由としてはメジャーなものではありませんが、
たまに海外の文献などで目にすることはあります。


諸外国における実在しない児童を描写した漫画等のポルノに対する
法規制の例 (PDF)


5P

実在しない児童を描写したポルノを規制対象とするのは、

①そのようなポルノは、性的虐待につながる不適切な
  性的欲求を増長させる点、

②そのようなポルノは、特に低年齢の児童を性的行為に
  勧誘する目的でしばしば利用される点




「漫画・アニメのせいで子どもが犯される」 「文章も禁止」
 過激発言満載の児ポ法規制推進派院内集会


      (web 魚拓)

「たとえ成人向け内容の物において描写される子どもが
実在しないとしても、こうしたヴァーチャルの子ども虐待画像は
実際に子どもたちが性的に虐待あるいは搾取を受ける
危険を高めている」(スピーク氏)

 すなわち、成人向け漫画などを通じて、実在の子どもたちが
被害を受ける可能性があると指摘するのだ。

スピーク氏は具体的な危険例として
「子どもの性的搾取についての社会的許容を推奨している」
「子どもとの性的行為を正常であるかのように思わせている」
「画像が急速かつ広範囲に流布されるのに寄与している」
「子どもの性的虐待描写物への需要を増大させている」
そして最後に、「ヴァーチャルな子ども虐待画像は子どもを手なづけたり、
誘惑する際に用いられている」
 
とした。




うぐいすリボン: スウェーデン最高裁 漫画絵所持無罪事件
      (web 魚拓)

22.立法府が主張した児童ポルノを犯罪の一種と見なす理由は、
前述のように背後にあり得る暴行から児童を保護する為であり、
また児童ポルノの画像が児童を性的行為に誘う為に利用され得る為である。



実際にこのような事例に基づいた犯罪があったという
報告はひとつも確認されていないようですし、
「マンガはこどもが見る物」 という固定観念が強い
欧米特有の発想なのかな、という気もします。

今後このような事件が実際に起きたのなら、
規制要因として説得力を持つことも可能でしょうが、
現時点ではあくまでこういう考え方もある、と
参考程度に止めておく必要があるかと思います。


                   (2014/7/21 entry)


         









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captain_nemo_1982 at 14:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

可能性 その7  日本が児童ポルノ輸出大国として非難された場合







         










次に、

  日本が児童ポルノ輸出大国として
      非難された場合


の、創作表現規制の可能性を考えてみます。


何をもって児童ポルノ大国とするか、という判断基準は
国際的にも学術的にも統一された見解があるわけではありません。

よく引き合いに出されるイタリアの民間団体、
テレフォノ・アルコバレーノの児ポ大国ランキングも、

 児童ポルノサイト数のランクは、作成者の国籍、作成国ではなく
       サーバー設置国のカウントで決定されている。
 winny など、P2Pソフトでの流通量が考慮されていない。

などの不備があり、決定的な根拠とはなりえないようです。


虹の電話 テレフォノ・アルコバレーノの調査について その1

虹の電話 テレフォノ・アルコバレーノの調査について その2


過去に海外から日本が児童ポルノ大国と非難されましたが、
確定的な根拠は薄弱であると言ってよいでしょう。

しかし、それは実在の児童を被写体とした実写児童ポルノに
限った場合です。

児童ポルノの定義をマンガやイラストなどの創作表現まで
広げて話をするならば、

日本はまぎれもなく世界最大の

  児童ポルノ産出国です。



児童ポルノ規制目的でマンガなどの創作表現を規制している国は、
「世界の児童ポルノ規制、統計」資料室- Togetterまとめ によると

カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、
フィンランド、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン

などがあるようです。
 (アメリカは別法での規制、イギリスは疑似写真はすでに禁止、
   その範囲を拡大するかどうか検討中)


それらの国にとってみれば、日本は児童ポルノ大国と
看做されていることは間違いありません。

そして、今後も創作表現を児童ポルノ法で規制する国は
増えていくことでしょう。

となれば、1996年のストックホルム会議のように、
日本が国際的非難に晒される可能性は決して少なくありません。

根拠薄弱な非難ですら、日本がそれに応じた事により
1999年の児ポ法制定の大きな原動力となったのです。

ゆるぎない根拠をもって国際的非難を浴びた時、
はたして日本はどこまで耐える事が出来るでしょうか?
または、耐えるに値する国内的な理由がいくつあるのでしょうか?

「冤罪が」 とか 「基準が曖昧」 とか 「表現の自由」 とか
そんなのは理由として認められないでしょう。
なぜなら、少なからぬ国が創作表現を児ポ認定しているにも
関わらず、大した問題は起こしていないからです。


そんな姑息な言い訳までして、

 日本は児童ポルノ最大輸出国の

  地位を守りたいのか?



と言われた場合、どう答えれば良いのでしょうか?




                           (2014/8/2 entry)



         









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captain_nemo_1982 at 13:30|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

一元的内在制約説はロリ表現を守れるか?







         








これまで見てきたように、児童の人権保護目的で
ロリ創作表現を法規制するには、まず集団的人権という
概念が広く認められる必要があると考えます。

集団的人権という理屈が重要性を持つのは、
あくまで表現規制は人権保護目的でないと
法制化できないという前提があるからです。

しかしここで考え方を変えて、社会の道徳や秩序を
保護する目的で、すなわち

社会的法益保護目的で
 ロリ表現を規制することは、
  本当に不可能なのかどうか


を考えてみます。

はじめに でも解説したとおり、現在の学説では
一元的内在制約説というものが通説とされているようで、
これを根拠として規制反対派などは
社会的法益でロリ表現を規制するのは憲法違反だ
という主張をするわけです。

しかし、この説を無視して規制法を作ったら、どうなるのでしょうか?
無視とまでは言わずとも、立法する側が通説であるとの
立場を捨て、他の学説を根拠とした規制法を作った場合、
どこから文句が出てくるのでしょうか?

このエントリでは、一元的内在制約説自体の
妥当性にまで踏み込んで論じる事はしません。
 (法学的にもかなり論争があり立場が分かれる問題なので、
   素人が簡単にどうこう言える代物ではありませんし)


あくまで、立法実務上、または刑法としての運用上、
なにか障害となってくるのか?を考えたいと思います。




障害その1.世論

これは、国際世論も含みます。
日本は民主国家ですから、世論の趨勢は国や法の在り方に
大きな影響を与えます。
世論がダメと言っているものを、権力がゴリ押しするのは
大変な労力を要します。
逆に言うと世論の支持があれば、以下に挙げる障害の高さは
その分だけ低くなるという、圧倒的な力があるという事です。

規制法を支持するしないの根拠は、
やっぱり感情論になってくるのは避けられないと思います。
論争のある学説などに強くこだわる一般国民は、
それほど多くないと考えられるからです。
そして、各個人が感情論だけで政治意思を決定することは、
違法でも何でもなく普通に通用している事なのですから、
この段階で一元的内在なんちゃらを持ち出しても
大した意味は無いと思います。



障害その2.法制局

世論の支持があったとして、次に障害になるのはここでしょう。
法制局 とは、簡単に言えば法律を作る際に審査したり
アドバイスや意見をする機関の事です。

仮に、ロリ表現規制が憲法違反なら、必ずここが文句を言います。
ただ、先般の集団的自衛権問題で、
安倍内閣が法制局長官を交代させるという荒業で、
憲法解釈の変更が可能であるという前例を作りました。

ということは、ロリ表現規制に関しても同じ手を使って
解釈変更をやる可能性があると言えます。

また、法制局には内閣法制局と議院法制局があり、
厳しく審査してくるのは閣法を取り扱う内閣法制局の方です。
児童ポルノ法のような議員立法の場合は、
議院法制局が審査しますが、
これは内閣法制局に比べて審査基準が緩いようです。

このことも、ロリ表現規制の敷居を低くする要素となるでしょう。


ちなみに、安倍内閣の荒業に対する批判では、
この記事が参考になります。
 (法制局の成り立ちや機能に関してもわかりやすく
   説明されています)


集団的自衛権と内閣法制局ーー禁じ手を用いすぎではないか
      (web 魚拓)


障害その3.議会

これはぶっちゃけて言えば、与党内の反対派や
議席を持っている野党、という事になるでしょう。
集団的自衛権の閣議決定に際しても、
与党内の反対派である公明党がかなり反発しました。
ここの説得はそれなりの手間と労力が必要でしょうが、
やはり世論の後押しがどのくらい大きいかが
カギになってくるかと思います。

逆に言えば、世論の後押しがあった場合、
彼らが一元的内在制約説にこだわる理由は
それほどないだろう、という事です。
彼らは学説の正義を守る為に議員をやってるのではなく、
票が欲しいというのが最大の目的であるからです。


障害その4.最高裁判所

規制推進派にとって、ここは最後の難関と言えます。
なぜなら、違憲審査権を持っているからです。

ここが憲法違反だと判断を下したら、仮にロリ表現規制法が
成立していたとしても、それ以降は法として使えなくなります。
だから、法制局などとよく議論して、そうならないように
法律の体裁をあらかじめ完璧に整える必要があるのです。

しかし私は以前から疑問を持っていたことがあります。
日本の裁判所は、一元的内在制約説に、
それほどこだわっていないのではないか
、という事です。

たとえば、チャタレイ裁判 の判例というものがあります。
簡単に言えば、社会的法益目的の表現規制は
憲法違反ではない、という内容です。
この裁判自体は60年近く昔に行われましたが、
最近になってもこの判例は踏襲され続けています。

日本の裁判所が一元的内在制約説を支持するのなら、
なぜチャタレイ判例の変更を行わないのでしょうか?

また、明らかに人権保護目的でつくられた
児童ポルノ法ですが、裁判所は個人的法益ではなく
社会的法益保護の立場で判決を下している、という批判があります。

社会的法益説 - 奥村徹弁護士の見解

また、このような資料もあります。
最高裁判所は、国会の判断を優先し、
違憲判断は滅多に下さない、というのです。

「公共の福祉」に関する基礎的資料 (PDF)

7P
② 現在の最高裁判所の態度

現在の最高裁判所の考え方について、松井茂記教授の分析によると、
一部では利益衡量論を用いているが、以前のように一刀両断的に
違憲の主張を切って捨てる判決も下しており、

圧倒的多数の事例においては、最高裁判所は、
国会の広い立法裁量を認めるか、国会の判断を優先させ、
争われた制約を憲法に反しないと判断しているとされる。


また、最近の一つの傾向として、先例を引用して
簡単に違憲の主張を斥けるという傾向がみられるという。




障害その5.学者、マスコミ、少数野党、規制反対派、日弁連

まあ、この辺はおまけですね。
世論の後押しがあれば、大した障害にはならないでしょう。




こうやって見ていると、ロリ創作表現規制が
憲法違反であるという規制反対派の主張が、
いかに脆弱な基盤の上に築かれたものかが
良くわかるかと思います。

だからといって、すぐに規制できるかというと、
色んな事情があって簡単なものでもなさそうなんですが、
それとて時間の問題で、規制反対派はこのままでは
撤退戦を戦う以外の道は残されていないでしょう。

いい加減、何の役にも立たない啓蒙主義路線や、
空想じみた脅迫的言辞を弄する手段を捨てて、
法規制に最大の影響力を及ぼす世論を
いかに味方に付けるかを真剣に考えるべきなんじゃないかと思います。



                             (2014/8/3 entry)



         








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captain_nemo_1982 at 13:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)