2014年09月13日

検証 ・ 海外の冤罪事例  フリードマン事件 3









         








冤罪が起きやすいという反対理由について : 
     
    単純所持規制をやってる外国では冤罪が多発してるけど? :

        検証 ・ 海外の冤罪事例  フリードマン事件 3



ここまで、ジェシーを有罪とする検察・裁判所と、
無実と主張する映画監督や映画評論家の言い分を両方見てきました。

本当のことを言っているのはどっちで、
ウソをついているのは (又は間違っているのは)
どっちなのでしょうか?

正直、ネットで調べてるだけの私には判断付きかねます。
どちらかが正しい、または間違っている可能性は
共にゼロではありません。

しかし、両論をみてなお、ジェシーは無罪であると
信じる人たちに、聞いてみたいことがあります。


調査能力、証拠収集能力、分析力、判断力において、
 州検察や控訴裁判所よりも、
  映画監督や評論家の方が優れていると
   確信できる根拠は一体何なんでしょうか?



町山氏は前述のコラムで、こうも書いています。


陪審員制度という魔女裁判
      (web 魚拓)

「全米理性と司法センター」 は、ジェシーのような
間違った裁判の被害者を支援する団体だ。
彼らは、物的証拠なしに被告人を死刑にすらできる
陪審員制度を問題視している。

地元の一般住民である陪審員にとって大切なのは
地元の利益なので有罪判決の率が圧倒的に高い。

大衆が人を裁けば魔女狩りになるに決まっている

だからユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、
国家を通じて神が認めた専門家以外が人を裁くことを
固く禁じたというのに。


一般市民で構成される陪審裁判なら、
感情に流されて間違った判決を下すことも
あるかもしれませんが、控訴裁判は陪審制ではなく、
職業裁判官のみで裁定が下されます。

そして控訴裁判所は、ジェシーの有罪判決を支持したのです。

この場合、専門家とは控訴裁判所や州検察であり、
「人を裁けば魔女狩りになるに決まっている大衆」 
「一般人」 「専門家以外」 とは、
町山氏やジャレッキ監督の方なのではないでしょうか?
 (町山氏は早稲田大学法学部卒だが、法を職業としていない)


さてここで、仮にジェシーは無実であったと仮定して、
この事例で単純所持規制に反対できるかどうか見てみましょう。

まず、この事件は児童性虐待事件です。
児童ポルノ所持は捜査の端緒であり、
しかもアーノルドが多数所持していたことは事実ですし、
41人のこどもへのわいせつ行為も認めています。
冤罪じゃなく、思いっきり犯罪の事実があるのです。

また、ジェシーに単純所持の嫌疑はかかっていません。
仮にジェシーが無実でも、児童ポルノを多数所持しつつ
教え子に性的虐待を働いていて、自分にとばっちりを食わせた
父親に対して非難を向けるべきであって、
どこをどうとっても単純所持規制が
不当であると主張できるものではありません。

むしろ、もし単純所持規制がなかったら、
アーノルドによる児童虐待が発覚しなかった恐れがあるのです。

更に今まで繰り返してきたとおり、この種の案件は陪審制や
強引な捜査方法の問題であり、実体法の問題ではありません。

単純所持規制をなくしても、強権捜査や
間違った陪審裁判が消えてなくなるわけじゃないのです。







<<参考リンク>>

Capturing the Friedmans - Wikipedia, the free encyclopedia


<<煽動的ではない中立的な映画としてのレビュー>>

Capturing the Friedmans キャプチャリング・ザ・フリードマンス
      (web 魚拓)


<< 捕捉 >>

アメリカの控訴裁判では有罪・無罪の評決が覆ることはありません。
訴訟手続きや法の解釈に疑問があると認められた場合、
下位裁判所に差し戻し、再審を行わせます。
再審で有罪が覆って無罪になる可能性ですが、
否認事件で有罪となるのは3分の2、
その中から控訴するのは数パーセント、
その中で再審を認められるのは20%、
しかし再審が行われてもまた有罪判決がでることがほとんどです。
最初に有罪判決が出てから控訴を経て
無罪になる確率は、1 % と言われています。


第5章・刑事裁判の過程
      (web 魚拓)



                          (2014/10/8 entry)

         








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captain_nemo_1982 at 19:58│Comments(0)TrackBack(0)単純所持規制の問題点について 

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