2014年02月23日

可能性 その7  日本が児童ポルノ輸出大国として非難された場合







         










次に、

  日本が児童ポルノ輸出大国として
      非難された場合


の、創作表現規制の可能性を考えてみます。


何をもって児童ポルノ大国とするか、という判断基準は
国際的にも学術的にも統一された見解があるわけではありません。

よく引き合いに出されるイタリアの民間団体、
テレフォノ・アルコバレーノの児ポ大国ランキングも、

 児童ポルノサイト数のランクは、作成者の国籍、作成国ではなく
       サーバー設置国のカウントで決定されている。
 winny など、P2Pソフトでの流通量が考慮されていない。

などの不備があり、決定的な根拠とはなりえないようです。


虹の電話 テレフォノ・アルコバレーノの調査について その1

虹の電話 テレフォノ・アルコバレーノの調査について その2


過去に海外から日本が児童ポルノ大国と非難されましたが、
確定的な根拠は薄弱であると言ってよいでしょう。

しかし、それは実在の児童を被写体とした実写児童ポルノに
限った場合です。

児童ポルノの定義をマンガやイラストなどの創作表現まで
広げて話をするならば、

日本はまぎれもなく世界最大の

  児童ポルノ産出国です。



児童ポルノ規制目的でマンガなどの創作表現を規制している国は、
「世界の児童ポルノ規制、統計」資料室- Togetterまとめ によると

カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、
フィンランド、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン

などがあるようです。
 (アメリカは別法での規制、イギリスは疑似写真はすでに禁止、
   その範囲を拡大するかどうか検討中)


それらの国にとってみれば、日本は児童ポルノ大国と
看做されていることは間違いありません。

そして、今後も創作表現を児童ポルノ法で規制する国は
増えていくことでしょう。

となれば、1996年のストックホルム会議のように、
日本が国際的非難に晒される可能性は決して少なくありません。

根拠薄弱な非難ですら、日本がそれに応じた事により
1999年の児ポ法制定の大きな原動力となったのです。

ゆるぎない根拠をもって国際的非難を浴びた時、
はたして日本はどこまで耐える事が出来るでしょうか?
または、耐えるに値する国内的な理由がいくつあるのでしょうか?

「冤罪が」 とか 「基準が曖昧」 とか 「表現の自由」 とか
そんなのは理由として認められないでしょう。
なぜなら、少なからぬ国が創作表現を児ポ認定しているにも
関わらず、大した問題は起こしていないからです。


そんな姑息な言い訳までして、

 日本は児童ポルノ最大輸出国の

  地位を守りたいのか?



と言われた場合、どう答えれば良いのでしょうか?




                           (2014/8/2 entry)



         









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captain_nemo_1982 at 13:30│Comments(4)TrackBack(0)児ポ法の保護法益が人権でも創作表現が規制される可能性 

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この記事へのコメント

1. Posted by 多摩武蔵守   2014年08月03日 12:55
 ご無沙汰しています。

> 耐えるに値する国内的な理由がいくつあるのでしょうか?

(1)国際世論がなんと言おうと、続けられるだけの国内の支持がある(死刑制度)
(2)国際世論に従ったらかえって弊害が増える(EUでは死刑制度を廃止した結果、その場射殺が増えたそうです)
(3)国際世論が文化の違いに基づくものである(例:捕鯨問題)

 上記のいずれかでも満たせば反対できるでしょうが、創作表現については難しいでしょう。

 別件で恐縮ですが、先日成立した改正児童ポルノ法の「どこがどう変わったのか」をまとめましたので、よろしかったらご覧になってください。

http://ameblo.jp/tamamusashinokami/entry-11902403324.html
2. Posted by captain_nemo_1982   2014年08月03日 18:15

>>改正児童ポルノ法の「どこがどう変わったのか」

拝見しました。改正案って、変更点がすごくわかりづらく
書かれているので、私も気づいていなかった点など
勉強になりました。

改正前後の対照表があると、
もうちょっとわかりやすくなるんですけどね。
3. Posted by 多摩武蔵守   2014年11月09日 23:57
> 改正前後の対照表があると

 対照表とは行きませんでしたが、改正に当たり追加された語句を書き加え、削除された部分を見え消しにしたものを作りましたので、よろしかったらご覧になってください。

http://ameblo.jp/tamamusashinokami/entry-11921453252.html 
4. Posted by captain_nemo_1982   2014年11月10日 03:58
大変な労力を割いていただきありがとうございます。
2つの文章を見比べなければならない対照表より、
こちらの方がわかりやすくていいですね。
機会があれば、私のブログでも引用させていただきたいと思います。

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