2013年05月02日

neko 氏への回答 2







         







 このエントリは 
今後の本館ブログの方向性について考えている事 
  のコメント欄より引用しました




1. Posted by neko
   2014年03月01日 21:57



ご無沙汰してます。nekoです。
今後のブログの方向性についてということで、
nemoさんの立場をもう一度確認するために質問したいと思います。

nemoさんが規制賛成の立場を取る主な理由は、

「規制賛成が多数派だから消極的賛成」 でしたね?

また、 『規制反対派の 「集団的人権論への反駁」 を批判』 では

>社会の同意があるなら、ユダヤだろうとオウムだろうと
>特別な人権解釈を付与されても別に不満も起きないだろうし、
>そうであるなら際限なく広がって何が悪い?


ということも書いてありますが、

その時代の支配的な勢力(多数派)の価値観に反する表現は取り締まっておk
ということでよいのでしょうか?
それとも別の考え方でしょうか?




2. Posted by neko
     2014年03月01日 21:58



また、それとは別に、極端と思われる例も試してみます。

  ・白人が圧倒的な勢力を持つ社会で黒人の運動を取り締まる場合

  ・ユダヤ人に「人権はない」とする特殊な人権解釈を適用する場合

  ・資本主義社会においてマルクスの本を取り締まる場合

これらのようなことが起きた場合、あなたはどのように判断しますか?











3. Posted by captain_nemo_1982
      2014年3月02日 9:15




「規制賛成が多数派だから消極的賛成」でしたね?


主な理由としてはそうです。


その時代の支配的な勢力(多数派)の価値観に反する表現は取り締まっておk
ということでよいのでしょうか?


ちょっと違います。もう一つ条件があります。
それは、「反する表現を取り締まる」 という行為自体が
支配的な勢力 (多数派) の価値観に合致しているかどうか、です。

とりあえず日本限定で話をしますと、その支配的な勢力は
民意や野党の意向を全く無視することはできません。
むしろ、彼らの同意を取り付ける事ができなければ、
表現取り締まりに限らずなにも事が進まないでしょうし、
商業上の理由から当然反対に回る
マスコミの批判 (煽動) に耐える事はできません。

それらを潜り抜ける手続きが完了しているのであれば、
「支配的な勢力の価値観」 通りに施策を行うのは、
民主主義的に非常に正しい選択であるという事になります。



・白人が圧倒的な勢力を持つ社会で黒人の運動を取り締まる場合
・ユダヤ人に「人権はない」とする特殊な人権解釈を適用する場合
・資本主義社会においてマルクスの本を取り締まる場合

これらのようなことが起きた場合、あなたはどのように判断しますか?



これらは実際に存在した事例に基づいた例示と思われますが、
私の判断基準はあくまで民主主義と法治主義に
のっとっているかどうか、という事になります。

現代日本においてなら、このような事例が民主的に支持され、
合法化されるという可能性はちょっと考えられませんから、
私の判断基準からは反対すると言わざるを得ません。

では、当時の状況で見ればどうだったのか?という話をします。


・白人が圧倒的な勢力を持つ社会で黒人の運動を取り締まる場合


これはアメリカの公民権運動弾圧のことを指すと思われますが、
KKK によるリンチ、暴行やキング牧師暗殺などは明白に違法であるため、
支持することは出来ません。


・ユダヤ人に「人権はない」とする特殊な人権解釈を適用する場合


これはナチスドイツのホロコースト政策のことでしょうか?
ヒトラーがユダヤ人虐殺を明示した命令として出したかどうかは別として、
殺害行為自体はあきらかにドイツ刑法に違反していましたから、
これもまた支持することはできません。

問題は合法的に行われたユダヤ人排斥政策ですが、
そもそもナチス独裁実現の決定打となった全権委任法の成立自体が
合法か違法かという問題がありますから、
その是非を安易に論じる事はできません。

もちろん、当時の価値観でも国際世論で言えばユダヤ人迫害は
とんでもない悪行であったことに異論はありませんが、
当時のドイツではやむを得なかった側面もあります。
なぜなら、ドイツ国民はヒトラーを圧倒的に支持したからです。
 (ヒトラー自身も常に人心掌握を念頭に置いていました)


・資本主義社会においてマルクスの本を取り締まる場合


これは戦前日本の治安維持法のことですね?
治安維持法に対する私の評価に関しては、

コメントへの回答 ~常葉氏への反論~

で論じています。
もちろん悪い側面があった事は否定しませんが、
総合的には積極的に賛同しています。


                              (2014/3/2 entry)


         








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captain_nemo_1982 at 12:30│Comments(4)TrackBack(0)コメントへの回答 

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この記事へのコメント

1. Posted by neko   2014年03月04日 16:13
回答ありがとうございます。
追加で質問します。

>それは、「反する表現を取り締まる」 という行為自体が
>支配的な勢力 (多数派) の価値観に合致しているかどうか、です。

であれば、多数派の価値観に反し、かつ規制を是とするのも多数派である場合、
規制するのは正しいということでしょうか?

>KKK によるリンチ、暴行やキング牧師暗殺などは明白に違法であるため、
>支持することは出来ません。

これはもちろんそうだと思いますが、
当時のアメリカで合法的に行われたものについても判断がほしいところです。
(治安妨害煽動罪、名誉毀損の解釈など。
当時の運動や出版に大きな打撃を与えていたと思われます)
また、同じアメリカの例として、
所謂マッカーシズムなどはどのように考えていますか?
2. Posted by neko   2014年03月04日 16:16
>当時のドイツではやむを得なかった側面もあります。
>なぜなら、ドイツ国民はヒトラーを圧倒的に支持したからです。

これは多数決による結果であると思いますが、
あなたが当時のドイツ国民であると仮定し、ヒトラーの支持の程度がわかっていた場合、
あなたは支持側と反対側のどちらに回るでしょうか?
(価値基準は現在の自分に従ってください)

>これは戦前日本の治安維持法のことですね?

日本の治安維持法に限ったものではありませんが、とりあえず、

>総合的には積極的に賛同しています。

理由・手段ともに賛同ということでしょうか?
また、現在ではこのような法は否定されると思いますが(当然、その手の著作も読めますし)、
なぜそれが多数派を形成していると考えていますか?
3. Posted by captain_nemo_1982   2014年03月04日 22:52

>>であれば、多数派の価値観に反し、かつ規制を是とするのも多数派である場合、
>>規制するのは正しいということでしょうか?

正しいと思います。


>>当時のアメリカで合法的に行われたものについても判断がほしいところです。
>> (治安妨害煽動罪、名誉毀損の解釈など。

個別の案件に関してはそれぞれ詳しい事情がわからないと
何ともいいようがありません。司法判断がどうだったかが問題ですね。


>>マッカーシズムなどはどのように考えていますか?

治安維持法と同じですね。
マッカーシーの手法に関しては問題が多々あったようなので、
それに限れば不当であると思いますが、
反共政策自体は当時のアメリカにとっては必要だった事でしょう。
まあ、外国の話なので治安維持法ほどの関心は持てませんが。


4. Posted by captain_nemo_1982   2014年03月04日 22:53

>>あなたが当時のドイツ国民であると仮定し、ヒトラーの支持の程度がわかっていた場合、
>>あなたは支持側と反対側のどちらに回るでしょうか?
>> (価値基準は現在の自分に従ってください)

とりあえず新聞ラジオくらいしかメディアが無かった時代に、
ナチスの悪行をどのくらい情報として得る事ができたかどうかと、
当時のドイツ人の心情をどのくらい共有できたかどうかが
大きな判断基準になるでしょうね。

現在の価値基準をもった私が当時のドイツにいたとしても、
おそらく戦後知りえたような知識はなにも入手できなかったでしょうし、
一般人として生活していれば当時のドイツの苦境は
他のドイツ人と同じく切実に体感できたでしょうから、
おそらくヒトラーを救世主として支持していたでしょうね。


>>理由・手段ともに賛同ということでしょうか?

賛同です。拷問やリンチなどの違法行為は不当ですが、
当時の状況ではやむを得なかった事情もあると考えます。
そもそも、特高警察の不当性が公に認定された例が
余りないので実態がよくわからないというのが正直なところです。
 (そういうことがあったのだろうと推測するだけ)


>>また、現在ではこのような法は否定されると思いますが
>>なぜそれが多数派を形成していると考えていますか?

表現の自由を保障する憲法第21条がありますし、
それを改正しようとするだけの切迫した要因もなければ、
声高に要求する世論も存在しないからです。

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