2013年06月03日

子ども神話  ■ その 3 ■


こども神話が体感治安を悪化させる



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長崎男児誘拐殺人事件 (2003年)

この事件の影響で、地域住民が治安保持のために
防犯パトロールを組織する動きが各地で見られ始め、、
その数は2003年末から一年半で4倍以上に膨れ上がった。(PDF)

しかし、その動きと逆行するように、小学生が殺害される事件が
センセーショナルにマスコミを賑わせることになる。

高崎小1女児殺害事件 (2004年)
奈良小1女児殺害事件 (2004年)
広島小1女児殺害事件 (2005年)
栃木小1女児殺害事件 (2005年)
宇治学習塾小6女児殺害事件 (2005年)

特に奈良小1女児殺害事件では、被害児童が
GPS携帯を所持していたにも関らず犯行が起こったということで、
子どもの安全に対する危機感を増大させた。

また、犯人が小児性愛者であったことも取りざたされ、
宮崎勤事件に続き、オタク・ロリコンへの偏見を
大いに助長する結果となった。

また、2006年におきた滋賀県長浜市園児殺害事件は、
児童保護のための送迎中に、保護者である
中国人女性が園児2名を殺害したとして、
地域の防犯活動すら信じられなくなるというような
衝撃をもたらす結果となった。

時代が前後するが、長崎小6女児同級生殺害事件 (2004年) で、
メディアの影響 (カッターナイフを使ったテレビドラマ、バトロワ) や
インターネット上のトラブルが一因となったという報道が、
社会に与えたそれら媒体に対するネガティブイメージは
少なからぬものが有るだろう。

このように、80年代の管理教育の反省から始まった
「子どもは純粋無垢であり守られるべき存在」 という
社会意識は年々浸透・拡大し、子どもに対するセキュリティの強化を
親たちに促したにも関らず、それをあざ笑うかのように
児童殺害事件がマスコミに大きく取り上げられたのでは、
治安が悪化したという体感を親たちが持つのは
致し方ないといえるだろう。


嬰児殺数と児童虐待数の推移に関しても
述べておきたい。

嬰児殺件数は減少傾向であるのに対し、

児童虐待件数は異常な勢いで伸びていることがわかる。

これは、児童の虐待に対する社会意識が高まり、
潜在化から表面化へと推移している結果であると取れる。

こちらは2000年に愛知県の医師から取ったアンケートだが、
児童虐待の通告義務を、なんと47%の医師が知らなかったという。

児童虐待の内訳で、「心理的虐待」 「育児放棄」 が
半数近くを占めているという各種結果
にも注目すべきだろう。

また、児童虐待の相談件数統計が1990年から始まっているという
事実は、当稿の主張を裏付けるものであるといえる。


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captain_nemo_1982 at 00:30│Comments(0)TrackBack(0)こども神話 

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