2013年04月27日

「田中秀臣さんによる東京都「非実在青少年規制法案」問題へのツイートまとめ」


他サイトによる規制反対派批判


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「田中秀臣さんによる東京都「非実在青少年規制法案」問題への
ツイートまとめ」



非実在青少年の件、法案そのものが糞なのはいいとして、むしろ反対する連中の主張がどうも気になってしょうがない。なんというかファナティックというか。まあ数日前にそれでここでも少しもめたが。「表現の自由」って考えたらたぶん「生存権の社会政策」の基礎を考えるのとほぼ並行するほど難しいはず

2010/3/12 23:19



でもこの問題で複数の知人や編集者からメールがきて反対の戦列に加われ!みたいな感じだったが、どうもその無根拠に「表現の自由」を持ち出すのが釈然としなかったなあ。あとコンテンツ産業が崩壊する、という人も結構いたが。そもそもコンテンツ産業とは何かでもめてるわけだが…

2010/3/12 23:27



数日前ここでこの問題やったときの数名からの感情的な反応に正直げんなりしているから。たぶんまだこの問題をそこそこ客観的に議論する土壌のないまま、双方がイデオロギーと既得権と政治運動で激突していると思う。

2010/3/15 20:21



自分で少し調べてちょっと驚いたのは、規制側も批判側もほとんどまともに児童ポルノの規制(公的規制、自主規制含む)でめぼしい具体的提案や具体性(ゾーイングなどの設定)を議論することなく、いきなり国レベルで規制法案が提案されて「(棚上げ)、そして都レベルで再戦されていること。

2010/3/16 18:55



例えば単純所持をめぐってもアメリカでの裁判の事例紹介があるが、それに対する感想レベルは随所に散見するものの、では日本では具体的にどうなのか? と政策論議をすることなく、批判派はほぼ「バカなことだ 以下終わり」という態度だし、賛成派は今回のようにいきなり法案提出 笑 

2010/3/16 18:57



批判派は単純所持禁止などバカげてるという態度であとは事実上議論を放棄し、規制派はいきなり法案提出というアクションをとるw これでは最初から戦争を前提にしているようなもの。

2010/3/16 19:02



で、この協議会の1月答申をいま斜め読みしたんだけど、マンガなどの児童ポルノについては答申では自主規制の取り組みを励行する内容になっている(http://tinyurl.com/yk4yyxgの49頁)。単純所持禁止については国への要望をすべきだというのが内容。あれれなんかへんだぞ

2010/3/16 23:22



答申では、自主規制の一層の誘導=事実上のゾーニングの強化、そして単純所持については国への要望が対策なわけだが。

2010/3/16 23:30



おいおい、反対派もよく答申と改正案の落差確認しておかないととんでもない勘違いするぞ。

2010/3/16 23:45



それと前から気になっててこれ知ってる人いたら教えてほしいけど、報道や反対派(藤本さんのmixi)では単純所持禁止とか書かれているけど、条例案には「第十八条の六の四 何人も、児童ポルノをみだりに所持しない責務を有する。」とある。これで単純所持が禁止になるの?

2010/3/17 0:02



「責務」の用語法がわからないけど、田中的な日常解釈だと、ある人が「田中はポルノをみだりに所持しない責務をもつ」といわれたら、「ああ、そうですか、別にみだりにポルノもってないと自分では責任もってるので100万冊ポルノマンガもってます」終わり、程度の用語認識だが? 法的には違うの?

2010/3/17 0:08



「(客観的に)正当な理由なく所持してはならない義務がある」というの立法サイドの見解と思われますので、ほぼ所持できなくなると解釈するのが妥当だと思います。
meimeikuku
2010/03/17 0:20:03




すみませんが、その「責務」解釈は専門的な見地で書かれたのでしょうか? 今欲しいのは専門的な知識のみでして

2010/3/17 0:34



どうも「責務」を「禁止」と読み変えるのは過剰反応にしか思えない。まあ、もしこれが事実上の「禁止」だとすれば、問題はこの青少年条例改正なんていうひとつの問題どころか、東京都のガバナンス自体の問題に直結することになる。その可能性も見据えてならばわかるが、そんなことをいってる人は皆無。

2010/3/17 9:01



諮問機関の面子と過去の発言から考えると条例の意図は「とにかく規制したい」じゃないかと思えます。 http://mitb.bufsiz.jp/
dover_dover
2010/03/17 6:03:18




実はdover doverさんのような意見をよく見かけたので、もし諮問機関が事実上の権限を握ってるならばその実態はどのようなものか知りたかったのです

2010/3/17 9:03



ところが昨日の夜にソースもあげて書きましたが、どうも答申内容と条例案にはかなり温度差があり、条例案の方が突き進んだ印象があります。特に単純所持についての条項ですね。それと協議会自体は与野党の議員、都職員も参加しているいわば都の「三権」が集団で協議したもの

2010/3/17 9:08



ですので、これもネットの批判派のまとめサイトにあるような「規制したい諮問された連中が先導して作成した条例案」というのは、かなり単純化した図式のように思えます。昨日の夜にまとめましたが、自主規制の要請が民間の自主規制を阻害ないし歪めるから反対なのか?

2010/3/17 9:12



それとも、規制自体が自主規制も直接の不良図書指定(これは昨日も書いたように現制度では自主規制の補助的位置)を含む規制そのものが都民の厚生を損なうと判断しているから反対なのか

2010/3/17 9:13



僕には反対派の論拠がだんだんわからなくなってきてます。むしろそれよりも協議会の答申と条例案の相違、協議会が都の「三権」の事実上の議論の場になっているのか? そのとき議会での審議とはどんな意味をもっているのか そこに関心が移ってます

2010/3/17 9:16



しかし規制批判派の意見に異論とか異なる見かたを持ち出すやつにはとりあえず肯定派とみなして脊髄反射的批判攻撃、というのを今回味わった。これじゃあ、安っぽい左翼の扇動にのってるか戦時中の隣組のちくりと同じ 苦笑。多くの人たちが批判派のまとめサイトみるだけで終わってるのも興味深い現象。

2010/3/17 10:07



みたところ都や都議会のHPいって協議会の答申と条例案の差異、あるいは自主規制の現状と条例案の中味の齟齬が論点なのか否か、協議会あるいは審議会に議員、職員幹部がはいっているがマンガ家などがの既得権者が入ってないのが問題なのかどうかなど、をほとんど誰も問題にしてない。へんなの

2010/3/17 10:11



やってることの多くは「この人物が答申や条例案作成にくわわったからこんなものがでた」という批判が中心なわけ。TL上で普段は合理的な意見を述べている人たちまで魔女裁判に加わっている。特定の人物のイデオロギーが条例の策定に根源的にかかわるなら魔女裁判よりもガバナンスの改革を唱えるのが筋

2010/3/17 10:14



しかも本当にその特定人物のイデオロギーが答申に反映され、条例案にも反映されているかどうかなんて誰も答申内容と条例案の比較対照さえろくにしてないまま、安易に前提されてる。そういう扇動には僕はつきあいきれない

2010/3/17 10:16



これはあくまで冗談だが(と書かないと冗談わからない人がかなりいまは多いので)、今回一番面白いのは、「規制条例を禁止する条例案」というアナーキーなものw 個人的にはこういうのは(中味読んでないけどw)一番発想的には好きだw

2010/3/17 10:30



そうそうあと気がついたけど不良図書を都の審議会で年間数十冊指定してるいまの方式。たぶん自主規制の補助的位置づけ(批判派はこれを過大視するのであえて指摘しておくが)なんだろうけど、はっきりいって非効率的な仕組みの極みだし、それこそなんで自主規制してるのかわからんからやめたほうが吉

2010/3/17 10:41



昨日の夜から一連の書きこみをしたが、僕のいいたいことの趣旨は理解されたろうか? ともかくTL上でふだんは信頼している人たちまで魔女裁判やってたり、反対派の扇動にみんな安易にのりすぎで異論もいえない雰囲気にとてもいずらい思いをしてる。異論いっただけで連絡よこさないバカな編集もいるし

2010/3/17 10:44



いずれにせよ、藤本mixi日記にある単純所持禁止とあの条例を解釈するのはあまりにも極端にいっているアジテーションでしょうね。いままでの「責務」事例をいくつか見ましたがほとんど権利義務があいまいになるように利用されてる用語みたいですね

2010/3/17 19:25



正直いって今回の規制関連の話題で、極端な事例(家宅捜査に使われるなど)や誰でも利用できるソースに依存していない推測(規制側、反規制側双方の行動動機など)にかかわる話は興味ないんですよね。僕が興味持ってないだけで、関心ある人もいるでしょうから僕にはどうぞかまわずに。お願いします

2010/3/17 20:06



非実在青少年規制法案が継続審議の見込だそうだけど、正直、官僚的にはそれだと批判派は負けだ、ということだよ。とりあえず僕は論点を単純所持にいま絞ってるけど(その方がここ読む方も書く方も少し楽だろうから)、明らかに条例案の段階でこれが答申が求める以上の形で入ってると思う。

2010/3/17 23:07



継続審議ということは(いまいち都議会の慣習がわからんけど つうか継続審議事例が少ないので参照できない 苦笑)、条例にその答申以上の単純所持「責務」条項が残り、それが前提になったまま先送りなわけ。官僚的な発想では全面勝利ではないけど、これはきわどく逃げ勝ちに等しいと思うけどね

2010/3/17 23:09



僕は藤本mixi日記を中心に集う(へんな形容)批判派のみなさんとは立場がちがいますが、なんか継続審議の可能性大で安心してない? 僕はあなたがたの安心や既得権層のみなさんの勝ち負けなんかどうでもいいけど 笑 でも、それってあんたがた、ちょっと負けてますから、それ。

2010/3/17 23:13



念押しで書くけど、単純所持についてはあくまで国により一層の議論を促すという要請であり、国よりも先んじて条例という法文化せよ、とは要求していない。また先に書いたように、今後、マンガ家などの関係者の意見聴取、都民の広範囲な支持を確認するということだったが、都が国を法文化でリード。

2010/3/17 23:32



単純所持について都が国を一刻も早くリードせよ、なんて答申でもその議論の過程でもだれもいってないし議論もしてないので、このようなものが記載されている条例案は、継続審議ではなく、廃案が妥当。そうでないとさっきもかいたけど継続審議の慣例如何では官僚的作術の勝ち。

2010/3/17 23:34



なんか、反対派で注意深いのは事実上、永山薫のおっさんだけか。他にいないとは心もとないなあ。いや、僕はつんでれではないので、くみしないよ、絶対に  笑。さて、本業の研究しないと。ではまた

2010/3/17 23:47



反対派ののろしのきっかけは、藤本さんのmixi日記http://tinyurl.com/ylsfoqoであることは間違いないが、いまこれを再び読んでみると、彼女が「非実在青少年」の規制と、児童ポルノの単純規制を直接連動させていることがわかる。

2010/3/18 23:46



だが、改正案では「非実在青少年」は、不健全図書等の規制での問題にかかわる話であり、児童ポルノの単純所持にはかかわらないと読むのが妥当ではないか? http://tinyurl.com/ycqo3etに改正案があるので参照のこと。

2010/3/18 23:53



児童ポルノの定義があいまいであるという問題はさきほど僕が書いたようにある(あいまいなのが嫌だから規制はははっきりとマンガなどを児童ポルノに含めることを明記したいと思うし、反対派は現行ででもあまりにも定義が漠然としていることにおそれを抱いている)。

2010/3/18 23:55



しかしその児童ポルノの定義のあいまいさ、と今回の「非実在青少年」の定義のあいまいさ問題とは別個であるが、反対派はこの藤本mixiからまとめサイトに至るまでその論点をほぼ等値しているようだ。それが妥当か否かをもう一度かんがえるべきだろう。

2010/3/18 23:57



もちろん児童ポルノの単純所持「責務」問題は、明らかに答申や協議会での国に議論をうながすという姿勢をこえて、都が国の議論をけん引するものという趣旨に変容し、また児童ポルノの定義にも無頓着なまま放置されている。これはこれで問題だろう。これは何度も書いたのでもう繰り返さない。

2010/3/18 23:59



となると藤本mixi日記にある反対派の論拠がいまやすべて僕にはわからなくなる。1)「非実在青少年」の規制と児童ポルノの単純所持規制は同じ問題にしている → それは違う。2)単純所持を禁止 → 「責務」をそのように読解するのは行き過ぎ。

2010/3/19 0:08



となると彼女及び多くの反対派の残りの論拠としては、a)実在青少年の定義があいまいなので恣意的な運用の可能性、b)「都民の義務」が戦前中のファッシズムをおもわせる というものである。あとは日記にはないが審議期間が異常に早いというものがあった。最後はすでに書いた。b)は論点ではない

2010/3/19 0:11



審議期間が異常に早い → 審議期間が異常に短い

2010/3/19 0:12



となると僕が思うに論ずるに値する反対派のひとたちの主要論点は、a)だけになるように思う。もちろんこれ以外に(反対派が指摘していないが)僕が指摘した問題点はある。

2010/3/19 0:14



最後の指摘だが、反対派の運動の仕方をみるとマンガ家たちの意見をもつと反映すべきだ、というのがあるだろう。これもすでに書いたが、事実としてマンガ家の意見の聴取は協議会から不足している。ただ僕はマンガ家は既得権益の代表であり、それが都民の厚生を直接表すものではない、と注意したい。

2010/3/19 0:17










★ captain_nemo_1982 のコメント

引用元のまとめの分量はこれの倍くらいあるが、
本エントリではなるべく単純所持問題に絞って抜粋してある。
文章の前後に脈略の乱れを感じる向きがあれば、
引用元にて全文を参照していただきたい。

もっとも、twitter 自体が前後の論理的脈略を
さほど要求しない表現様式であるようなので、
まとめを全文読んでもそこは解消されないかも知れない。

そのような一見とりとめのないつぶやきの羅列なりに、
いくつかの事実が提示され、それが論考として集約されていく
過程をリアルタイムにフォローなり追体験できるのは
ミステリーにおける推理の過程を読み込むがごとき
知的エキサイトメントがあり、これも twitter の特色の一つだろう。

今回の田中氏のツイートに関しては、事実が明らかになるにつれ
逆に謎が深まっていく = 規制反対の理由がわからなくなっていく、
という構成が面白い。

もっとも、田中氏の規制反対派に対する評価は
最初からそんなナイーヴなものではなく、
これは氏一流の皮肉に満ちたレトリックと捉えるが妥当だろう。

それは、冒頭から規制反対派の言説をして
「ファナティック」 と言わしめている点からも伺える。
最初に結論が提示され、論考を経てそれが実証される、
ミステリーで言えば倒叙形式が採用されている、と例示できるかもしれない。
氏にその意図があったかどうかはわからないけれども。

また、答申と条例案の温度差に対する指摘は慧眼の一言で、
なかなか他では見ることができない貴重なものだ。

再度まとめておくと、規制反対派いうところの
「知事の諮問機関 = 規制したがっている連中」 が出してきた
答申案よりも、都職員や与野党議員も参加している条例案の方が
単純所持規制に関してはより踏む込んだ内容になっている、
という矛盾に対する指摘である。

規制反対派は分かりやすい敵 (規制したがってる諮問機関) を
見つけて叩くことに躍起になっているが、より民主的なプロセスを
踏んでいる条例案の方がより規制強化の方向に改変されているのは
どういうわけなのか?

氏の指摘に 「規制反対派の本当の敵は民主的プロセスを経て
実現される都民の厚生のあり方である」 という含みがあるなら、
これはもう 「反対派はもう死んでいる」 と引導を渡しているに等しい。

表現の自由を死守する規制反対派が、民主主義を否定できる
道理も覚悟もあるはずないからだ。

これに対する規制反対派からの有効な反論というものが
どこかでなされているのか、寡聞にして知らないが、
もしそんなものがどこにも無いのであれば、
今回の一件も昔から厭というほど繰り返されてきた
規制反対派の政治民度、情報リテラシーの貧困さの
露呈に過ぎない、と評価するが妥当だろう。

 (「規制反対派は条文もろくに読まずに反対している」
   という指摘は結構あちこちで見かけたりするし、
   過去にあった 情報通信法に対する反対言論 においても
    貧困リテラシーは如何なく発動されている)



                  (2010/11/18 entry)




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