2013年04月27日
ロビイングに行ってきました。 - 王様を欲しがったカエル
ロビイングに行ってきました。 - 王様を欲しがったカエル (web 魚拓) (2008/3/28) 先日はロビイング活動に従事。国会議員会館に赴く。対応をして下さった国会議員の方の氏名、及びにその経緯については割愛。理由に関しては後述。とりあえず、議員の方に直で1時間ほど事情説明をさせていただき、以下の情報を得ました。 (中略) 3)青少年委員会、法務委員会に所属する国会議員に、一部の小児性愛者がトンデモメール、ファックスを送りつけている模様。その中でも一番酷かったのが、高校の卒業アルバム(に含まれる少女の写真)を送付して、「単純所持が禁止になったら、このアルバムを持っているだけで逮捕される」と訴える内容のもの。 で、ロビイングをやった感想ですけど、「無能な味方は敵より恐ろしい」です。まあ、児童ポルノ禁止法絡みの政治活動をやっていると、何度も何度も実感させられる言葉なんですけどね。 もちろん、その無能な味方というのは(3)に含まれる人達です。 確かに、高校の卒業アルバムに掲載されている写真に、水着の女の子が写っていたら児童ポルノ認定される可能性というのは「論理的には」あります。実際に小児性愛者が、小学、中学、高校の卒業アルバムでマスターベーションをしている例っていうのも、結構あったりするわけです。また、そういう需要があるからこそ、ブルセラショップの経営が成り立つんでしょう。 でもね。卒業アルバムを国会議員に送りつけて、「これも単純所持規制の対象にされる」と騒いだらどうなるか? 考えるまでもないですよね。普通は呆れますよ。非常に婉曲的でしたけど、議員秘書さんから「規制に反対しているロリコンは、国会議員を馬鹿にしているんですか?」という趣旨の話をされちゃいました。てへ。 お陰様で、MIXI有志のビラなんか効果半減。ただでさえ議員会館内でビラを配ってるだけじゃ、それほど効果が期待できないのに、その上に卒業アルバムが来ちゃったら、もう「単純所持規制をしたら、えん罪の危険性が!」なんて煽りに説得力なんかありませんよ。というか、むしろ「規制してもいいんじぇねぇ?」って気持ちにさせられますよね。 で、この話が悲劇的なのは、卒業アルバムを送ったロリコンの人は論理的なのに馬鹿にされて、規制を訴える宮本潤子ちゃんは非論理的なのに社会的には承認されているって点に尽きると思うんですよ。つまり、論理的に合っていても、ソーシャルスキルというか対他関係構築能力の低い人間の言説は、非論理的でもソーシャルスキルが高い人間の言説に負けてしまうってことです。 この問題に関しては、このブログでも「空気読めよ」的な言い回しで何回か取り上げたんですけど、一朝一夕に改善される可能性はないので、私としては打つ手がほとんどありません。というか、そもそも他人の感情をシミュレーションする能力が欠如しているから、小児性愛者になったんじゃないかと疑いたくなります。 今後もロビイングに行く予定はあるんですけど、今回の一件で正直言って疲れ果てました。 もちろん、空気の読めない=ソーシャルスキルの低い人は社会的弱者になりやすくて、こういう人達には優しい気持ちで接すべきだというのは理屈じゃ分かってますよ。だけど、背中から打たれた人間が、どんな気持ちになるのかも考えて下さいよ。理解できないのは分かってるけどさ
[C259] まあ……、起こってしまった事は嘆いても始まりません。めげずに活動を続けるしかないでしょう。 活動の足を引っ張るアホタレの脳天には、鉄槌を打ち下ろしておく必要があるとは思いますが。 さておき、私もすっかり古参活動家ですので、注意点をもう一度書いておきます。 ・自分の趣味を認めて貰おう、などとは考えるな。 あなたがエロ漫画ファンだろうが、エロゲマニアだろうが、それはあなたの自由です。そういうコンテンツの中に「名作」と呼ばれる物があることも承知してます。それも自由です。しかし、政治活動において、18禁の名作を振り回して、「こんな傑作まで規制しようとしないでください」等という主張をかませば、その段階であなたは電波さん確定なのです。このような行為は、「酷いポルノ」を振り回して規制強化を訴えている宮本潤子の影絵であるに過ぎず、要するに同類です。方向性が逆なだけです。見たくもないと思っている人に無理にポルノを見せるなどという行為は、その主張が何であれ、セクハラの類に過ぎません。 しかし、オタクさんは対人能力が低く、お友達が欲しくて仕方がない場合が多いので、うっかりするとこの主張をやってしまうようです。以前鳥山氏が語っておられた「児童にだって性欲が」とか言う発言も、実はこの類です。そんな主張は現実と噛み合わないのですが、自分の趣味を認めて貰いたい、という願望が強いと、現実よりも脳内妄想を重視する結果になるので、やっちゃうらしいんですね。ですが、現実を直視できない、という段階でその人の政治的センスは虚数です。そういう言動をする人は、速攻で政治活動から退場して頂く以外にないでしょう。 ・児童の人権(虐待児童の保護策)を前面に出せ。 言っても言っても理解してくれない人がいるんですが、議員さん相手に、藪から棒に漫画だのゲームだのについて喋り出したら、その時点で「非常に不利になる」と考えてください。政治活動は、オタクコミュニティの内輪話じゃないんです。相手は漫画にもゲームにもじぇんじぇん興味がないと考えてまず間違いないです。ですから、「虐待児童の保護策」を真っ先に語った方が、断然有利です。 児童の保護策とは、具体的には以前も語った通り、「所轄官庁を厚生労働省にしてケアに取り組んで欲しい」とか、「援助交際児童も保護対象に」とかです。こちらを真っ先に語った方が、遙かに反応がよいのです。「空気を読め」とは、そういうことです。前述しましたが、この活動は漫画の素晴らしさを語って、オタクを増やす事を目的にしてる訳じゃないのです。その辺よーく考えてください。理解できないなら、おとなしくしてた法が身の為です。 (後略) |
★ captain_nemo_1982 のコメント 鳥山氏の気持ちはよくわかるし、私もこのエントリ初見時は 「本当にしょうがない奴らやな~」 という感想を持った。 しかし、その政治目的をどこに置くかで話は違ってくる、 という考え方もできると思う。 当カテゴリで紹介した、藤原興氏と徳保隆夫氏の分析を踏まえて 「無能な味方」 の行動を評価すると、↓ こうなるかもしれない。 規制反対派には、「確信犯的左翼ペドフィル」 と 「釣られやすいオタクのアホの子」 がいる。 デマでもデンパでも、ノイジーマイノリティとして暴れまくれば、 「めんどくさいから結論先延ばし」 という果実を得て、 5年、10年と現状を維持できるし、絶対多数派になれない者の 抵抗としてはそれが正解だ。 それがわかっている確信犯サヨペドは、オタクの子を騙して = 操ってネット、メール、手紙などを使って暴れさせる。 なんやかんやで単純所持や創作物規制はなんとか 免れているのだから、政治的目標は達成できている。 (評価ここまで) それから、規制反対派の特権意識は今に 始まったことではないが、議員をバカにしてるのかと 言われれば、当然バカにしてるだろうし、 その上から目線は100%見透かされているだろう。 議員だってバカではないし、バカではなれない、 と言い切れないのが怖いところだが、ぽっと出の 新人タレント議員とかならともかく、少なくとも 陳情を受ける程度の実力議員ならば叩かれたり 舐められたりするのは仕事の一部といってもいいから、 「ものを知らないバカ議員に選民である規制反対派が 真実を啓蒙してやる」 という態度をあっさり見破るだろう。 そして、それら反対派が目立った組織力、資金力、集票力を 示せないのであれば、鼻であしらわれるのが落ちだろう。 その意味では、コメント欄で 「俺たちはあいつらとは違う」 とばかりにしたり顔で無能な味方を見下す連中だって、 政治民度的には大して変わらないようにも見えるし、 相変わらずメールや手紙が政治だと考えている時点で、 その政治的センスは虚数である、とも言えるだろう。 |
(2010/8/12 entry)