2013年04月16日

犯罪の原因は表現規制や性表現減少だけなのか?



間違いだらけのカタルシス理論





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児童ポルノ規制による性犯罪の増加
      (web 魚拓)


このサイトに大量に置いてある、吹き出し付きの
犯罪統計グラフと管理人・ランナー氏のコメントを
いくつか引用して検討してみます。


Rape-Japan0

   
画像をクリックすると大きな画像が別画面で開きます (以下のグラフも同様)



G-RapeC





















Rape-Japan0


★ランナー氏のコメント


1955年のマンガ規制の動きにともない、
 逆に、性犯罪が倍増したようにも見える。
1969年の少女ヌード写真集発売に伴い、性犯罪が減ったようにも見える。
1970年の「ハレンチ学園」「アポロの歌」などへの
 マンガ性表現規制にともない、逆に性犯罪が増えたようにも見える。
1970~1980年代のポルノブームあるいは性表現マンガが
 性犯罪を減らしたようにも見える。
1991年以降の「有害コミック騒動」やその他の一連の規制により、
 性犯罪の低下傾向がストップしたようにも見える。
1999年の「児童ポルノ規制法」の制定に至るやその他の一連の
 規制により、性犯罪の低下傾向がストップしたようにも見える。


Rape-US


★ランナー氏のコメント


これらのデータからは、カチンスキーが結論付けたように、
「成人についてはポルノをほぼ全面的に解禁すべきである」
と考えた方が妥当なように考えられます。
しかし、性犯罪とポルノの普及に負の相関が強いということは
わかりましたが、
その理論的根拠は、まだわかりません。


普遍的な真実として認識するには、理論的裏付けが必要と思います。
これらのデータだけからは、普遍的な真実として言えることは、
「ポルノによっては、本質的には、性犯罪は誘発されない」ということまでだと思います。
特に、私の調べた限りでは、社会学の研究では、
ポルノ普及と性犯罪の相関はなさそうです。


 一方、社会学の研究者の最近の研究は、すべて、
「性に関する規制を強化すると、性に関心を増すだけであり、
欲求不満を生じ、ひいては攻撃的な行動に結びつく」
と報告していますので、「性に関する規制の強化」の方が、
性犯罪の増加の大きな要因ではないかと考えます。




まずこれを見て直感的に思い浮かぶのは、

性犯罪の原因は性表現の流通量減少や規制だけなのか?

という素朴かつ常識的な疑問です。

一般論で言えば、犯罪の原因とされるものは


社会的要因(失業、貧困、経済的不平等、治安状況、移民流入)
生来的要因(性別、知能、家系、遺伝、染色体やホルモンの異常、
         脳神経の機能障害)
分化的接触(社会学習的に犯罪性向を獲得する)



などが多岐かつ複雑に絡み合い相互に作用を及ぼしています。


もちろん、法改正や警察の検挙方針、認知傾向なども
統計に大きな影響を及ぼします。


メディアの影響は分化的接触に含まれますが、
統計からその他の要因をすべて排除して
単一にメディアの影響のみを抽出するのは困難で、
それが影響力が疑問視されているカタルシス効果ではなおさらです。


原因抽出だけでは根本的解決にならないからこそ、
犯罪予防学は犯罪原因の追究から
犯罪機会減少論へと主軸を移していったわけです。



ランナー氏の数々のグラフの最大の問題点は、
そのような原因抽出の努力を一切欠いたまま、
性犯罪件数の推移は規制の有無や
性表現流通量に直結していると見せかける、
粗雑で単純化されすぎた印象操作の手法にあるのです。



また、ランナー氏は
性犯罪が倍増したようにも見える
性犯罪が減ったようにも見える

などなど、やたらと「見える」「見えます」を連発して
あたかも 「自分は断定してない。見えるとしか書いてない」
といわんばかりですが、これはいかにも姑息なエクスキューズです。


ランナー氏が表現規制と犯罪増加を因果関係で
結び付けたがっているのは見え見えのバレバレで、


普遍的な真実として認識するには、理論的裏付けが必要と思います。


などと、自分の主張に理論的裏付けが全く無いという事実を認めていながら、
同じ口で


「性に関する規制の強化」が、性犯罪の増加の大きな要因


欧米の児童ポルノ規制は、
性というものをしっかり見極めず戦う無知な戦いであるため、
自国内に性犯罪を誘発するという被害を受けている


現在のイギリスは規制強化につれて、性犯罪が多くなってしまって、
残念な国になってしまっている
(いずれも要約)


といった本音をさらけ出しています。


よしんば、ランナー氏が仮に規制と犯罪の因果関係に
懐疑的な立場であったとしても、
「誤解してください」 といわんばかりに
規制があっただのポルノが減っただのといった吹き出しを加えた
統計グラフをこれでもかと自サイトに掲載し、


社会学の研究者の最近の研究は、すべて、
「性に関する規制を強化すると、性に関心を増すだけであり、欲求不満を生じ、
ひいては攻撃的な行動に結びつく」と報告しています



などとネタ元不明の新強力効果モデルを披露し、
それを真に受けた純粋な規制反対信者が続出した挙句
デマがネット上に拡散され続けているわけですから、
間違いは間違いであるとどこかで誰かが
きちんと言っておく必要があると思います。





★ 参考リンク

犯罪予防理論の潮流 (PDF)
断想 : 犯罪の原因とはなんだろう
      (web 魚拓)


            (2011/7/13 entry)



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captain_nemo_1982 at 20:30│Comments(3)TrackBack(0)間違いだらけのカタルシス理論 

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この記事へのコメント

1. Posted by わらぽん村の名無しさん   2013年07月26日 04:39
規制派の考えは無茶苦茶ね

>性犯罪とポルノの普及に負の相関が強いということは
>わかりましたが、
>その理論的根拠は、まだわかりません。
>普遍的な真実として認識するには、理論的裏付けが必要と思います。

ポルノでオナニーができなくなれば
実際の幼女を襲うしかない、
単純な話

>一般論で言えば、犯罪の原因とされるものは
>社会的要因(失業、貧困、経済的不平等、治安状況、移民流入
>生来的要因(性別、知能、家系、遺伝、染色体やホルモンの異常、
>         脳神経の機能障害)
>分化的接触(社会学習的に犯罪性向を獲得する)
>などが多岐かつ複雑に絡み合い相互に作用を及ぼしています。

ありえない
失業、貧困、経済的不平等でレイプや強姦、誘拐をするか?
知能、家系、遺伝、染色体やホルモンの異常、、これも関係無いね

>ランナー氏の数々のグラフの最大の問題点は、
>そのような原因抽出の努力を一切欠いたまま、
>性犯罪件数の推移は規制の有無や
>性表現流通量に直結していると見せかける、
>粗雑で単純化されすぎた印象操作の手法にあるのです。

どうでもいい、要は「規制に効果があるか、ないか」
規制の結果、性犯罪が増えたら、規制は意味無い
ポルノ解禁や、ポルノ普及で、
結果的に性犯罪が減れば、解禁やポルノ普及は、性犯罪を減らす効果がある、とみなすのが妥当

>普遍的な真実として認識するには、理論的裏付けが必要と思います。

飯を食う事に、理論的裏付けが必要かい?
同時に、ポルノでオナニーすることに。理論的裏付けが必要かい?
人間はマシンじゃねえ、生きてる動物なんだよ
腹が減れば飯を食う
ムラムラしたらポルノでオナニーする

2. Posted by わらぽん村の名無しさん   2013年07月26日 04:40
>現在のイギリスは規制強化につれて、性犯罪が多くなってしまって、
>残念な国になってしまっている

これは事実だ
管理人さんがどうほざこうが紛れもない事実
3. Posted by Atc   2015年03月04日 22:45
イギリスだけじゃなくて韓国もね、
管理人がどれだけ屁理屈や持論を並べ立てても、逆に自らの独りよがりぶりと危険度を露見するだけ

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