2013年04月16日

間違いだらけの 「カタルシス理論」 はじめに


間違いだらけのカタルシス理論



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世の中には3つの嘘がある。


一つは嘘、次に大嘘。そして統計である。



――――― ベンジャミン・ディズレーリ







児ポ法や東京都の青少年保護条例に関心を持っている方なら、
規制反対派による


「表現規制が強化されると性犯罪が増える」

 「性表現の流通量が増えると性犯罪が減少する」

  「性表現の流通量と性犯罪の認知件数との間には
    負の相関関係がある」



などといった主張を一度は目にしたことがあるかと思います。


これらは 「カタルシス説」 「ガス抜き理論」 などとも呼ばれる、


メディアに接することで、それらが“はけ口”となり、
攻撃衝動などが減少するという理論



を、犯罪統計などの裏付けで実証を試みることで、
「表現規制こそが社会にとって有害なのである」
と主張する立場にたっています。


この主張は、決して規制反対派の多くの支持を得ているわけではありません。
そもそもこの手の主張がなされるようになった発端は、


「性表現・暴力表現の悪影響で犯罪が増える」


という規制推進派の主張に対し、あくまでカウンターとして、


「統計などを見る限りは増えていない」


という反論を対置するという動機が働いていたと思われますし、
冷静かつ消極的レベルにとどめた上で主張している意見も
数多く見られます。


このように、悪影響の有無の議論にはあえて踏み込まず
ささやかな反証を提示することで相手の主張を相対化する受動的姿勢は
議論の手法としては有効であると評価できます。



しかし、頭に血が上りやすく純粋でダマされやすい
一部の狂信的規制反対派がこの主張に触発され、
犯罪統計やら規制施行年やら性表現史やらをいろいろ突き合わせ、
自分に都合のいい事象のみを切り貼りした分析を
無駄に大量にひねり出した結果、
もしくは都合の悪い事実を無視したり強引に都合いい方向に
捻じ曲げて解釈した結果、


「これだけのデータがあるのだからどうみても
  規制は犯罪を増やすし、性表現は犯罪を減らす」



という極論を信じ込み、デマとして流布しているという
事実も確かに存在します。


ここまで来ると、これはもうカルト的妄執の域と言って過言ではなく、
実際 「反・規制反対派」 の人たちから失笑を買うネタと化してもいるのですが、
困ったことにこんな主張を真に受けてしまう規制反対派も
一定の割合で存在しているというのが現実のようなのです。




彼らの主張のいったいどこが間違っているのでしょうか?






1.メディアの影響に関する学説

では、最初にメディアの影響問題に関して学問的研究が
どのような見解を下しているのかを解説します。

ただ、私は専門的な知識を有しているわけではありませんし、
余り小難しい話をしても面白くないと思うので、
いくつかのソースを手掛かりにできるだけ簡単に概要を述べたいと思います。
ソースのURLを最後に呈示しておきますので、
詳しい話に興味のある方はリンク先を参照してください。


2.とっても怪しい 「怪しい児童ポルノ規制法案」

では、上記サイトの主張に対して批判の論陣を張っています。
このサイトはデータだけは(無駄に)大量に蓄積されていますが、
それに対する解釈がどれもこれもムチャクチャで
突っ込みどころ満載であるにもかかわらず、
これを真に受ける規制反対派が少なからず存在するという点で
批判のためのエントリを立ち上げる値打ちがあると考えました。
ちなみに、このサイトは私が作った英国強姦件数のグラフに
恣意的な項目を付け加えて強引な解釈を施しておく一方で、
厚顔無恥にも肝心の私の主張に対しては見事にバックれているという
ある意味 「やらかしてくれている」 因縁の相手でもあります。


3.他サイトによるカタルシス説批判

では、カタルシス説を支持する規制反対派の
統計解釈の間違いや論理的誤謬を指摘しているブログやサイトを
紹介します。


4.内閣府スレにおける議論

では、私が主戦場としている 2ch の内閣府スレにおける、
メディアの影響を扱った議論をまとめてエントリします。
上の1.3.に比較すると素人議論レベルとの印象は
免れませんが、他では見れない面白い論点も
たくさんあってそれなりに参考になるかと思います。


5.英国の強姦件数と児童ポルノ規制の因果関係

では、同じく内閣府スレで議論した中で、
同タイトル既出エントリに対する反論から始まった議論と、
凪に反日って言われちゃった v(^_^ ) の gma 氏(仮称)との
議論をエントリします。
英国関連の議論ではわからないなりに英文和訳に挑戦して
いろいろ調べたりした結果、これまた他では見れない情報が
いくつも含まれているので、面白く読んでもらえればと思います。


 

                  (2011/5/26 entry)



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captain_nemo_1982 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)間違いだらけのカタルシス理論 

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